介入により種々の検査の各指標について上昇が見られ、学力についても大幅な向上が見られ、数名の参加児において学年相応の定型発達児向け学力テストにおいて、7~9割程度を正答できるようになった。K-ABCⅡの下位検査において大部分の評価点が最低点で個体内特性の把握が困難であった児童においても、PCAによって個体内差を示すことができた。本研究ではわずかなケースを示したに過ぎないが、特別支援学級入級時に得られることが多い標準化検査と、担任が把握しやすい学力、行動分析学に基づくアセスメントの結果が今後蓄積すれば、指導開始時期の事前評価をより短縮することにつながりうるだろう。
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