本研究では、学生の大半が所有しているスマートフォンに着目し、自宅で簡易に溶接作業の疑似体験ができるオンライン授業の方法を提案する。本研究で提案する疑似溶接体験では、各家庭で適当な長さの棒と、大きめのクリップを準備してもらい、それらを溶接棒と溶接ホルダーに見立てる。そして、何らかの方法で疑似溶接棒にスマートフォンを括り付けてもらい、溶接作業の動作をスマートフォンのセンサーで判定する手法を提案する。 本研究のように、スマートフォンのセンサーを積極的に利用すれば、これまで、学生が受け身になり易かったオンライン授業の内容を、もっと充実させることができると考えている。
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