研究課題
奨励研究
本研究は部屋干しで洗濯物を乾かすという身近な事象を通し、飽和蒸気圧について考えることを目的とし、洗濯物を乾かす際の一般的な機器(除湿器、電気ヒータ、換気扇、扇風機)を用い、それぞれ単体及び複合での実験を行った。その結果、検証までは行えていないが、複合実験での水分減少率は各単体実験での水分減少率の和とほぼ同じ値となった。その中で、除湿器と扇風機の組み合わせだけが水分減少率の和以上の値となり、非常に効率が良いという結果を得た。
機械工学
本実験では除湿器、電気ヒータ、換気扇、扇風機を設置した半畳程度の小部屋を製作し、洗濯物としてタオル10枚にて実験を行った。機器としては一般的なサイズのものを使用し、飽和水蒸気量から見ると能力的には十分であったが、洗濯物の乾き具合は期待されるほどではなかった。つまり、蒸気圧だけではなく、水の運動エネルギーについても考える必要があり、洗濯物から水分を取り出す(飛び出させる)方法の検討が必要と思われる。そこで、効率を上げるためには積極的に外気を利用することが有効であると考え、今後の課題としたい。