申請者は、含水多孔質体を利用して、過熱水蒸気を瞬時(数秒以内)に効率よく,生成・停止出来る小型かつ簡単な装置を製作して殺菌・洗浄などの用途に使用することを考案した。しかしながら、迅速・効率よく過熱水蒸気が生成できる寸法・構造や作動条件などに関しては明確ではなかった。そこで本研究では、考案した装置を実際に製作し、またその高効率化を目指して、使用する多孔質体の構造の違いによる蒸気生成の条件、ならびに使用する液体(水またはエタノール)の違いが蒸気生成に与える影響について明らかにすることができた。これにより、用途に応じて必要な温度の過熱蒸気を効率よく発生させられる装置を計画することが可能となった。
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