腎臓組織(手術検体の残余試料)を使用して、ガラス化法で研究用の凍結包埋標本を調整することで再現性の高い組織切片の作製が実現できるか検証した。市販されているガラス化液を使用してガラス化凍結を行い、凍結包埋標本を作製した。ガラス化法で調整した凍結包埋標本より薄切切片を作製してヘマトキシリン・エオジン染色を実施したところ、コントロールと比較して染色生が弱い傾向にあった。ガラス化法を施した標本の組織像をコントロールと比較した組織像の差は認められなかった。さらに再凍結した標本についても検証したが差は認められなかった。
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