研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で化学修飾型AFM探針は, 従来用いてきたシリコンやカーボン製の探針よりも,原子間に働く力だけでなく,積極的に観察試料を走査し,基質-酵素複合体のような構造を検出することが期待できる。また,この手法を応用すると,いくつかの展望が考えられる。 1.従来のAFM 探針より自由度があり,多様な分野へ拡張できる。2.修飾した探針が特異的であり,タンパク質とその酵素のように相互作用するため,試料中の不純物から検出された信号と区別しやすく、解析もしやすくなる。3.膜タンパク質・LLPS などの試料を染色することなく,蛍光顕微鏡よりも高分解能で観察できる。
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