本研究では,赤色レンコンの根茎着色促進を目的として,赤色レンコン個体へエセフォン処理およびUV照射を行ない,根茎色への影響を調査した.異なる濃度のエセフォン溶液(0,1,10 mg/L)にて湛水栽培を行った結果,10 mg/L区において根茎の節数・分岐数の増加,肥大性の低下がみられ,8月調査時には,根茎先端部の着色の遅れがみられた.また,昼間または夜間にUV(UV-A)照射を行った結果,8月調査時において,昼間照射区で根茎着色の促進がみられたが,その他の処理区では根茎色への影響はみられなかった.以上の結果から,UV照射およびエセフォン処理による根茎の着色促進は困難であることがわかった.
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