カボザンチニブの薬物動態モデル構築のための研究体制の構築 腎がんに対してカボザンチニブ治療を新規に開始した患者を対象に、有効かつ安全なカボザンチニブ血中濃度域および薬物動態モデルを構築するための観察研究を開始した。現在、カボザンチニブ血中濃度データの解析中である。
腎がん患者におけるスニチニブの薬物動態モデル解析 腎がんの分子標的薬スニチニブの2週投与1週休薬スケジュールにおいて、総スニチニブ血中トラフ濃度を108 ng/mL未満に維持することは重篤な有害事象の発現を回避するために有効で、それに伴う治療継続性の低下は認められないことが明らかとなった。また、腎移植後の腎がん患者における解析の結果、薬物動態モデル解析は下痢の発現などの病態変化やCYP3A4などを介した相互作用に伴う薬物動態の変化を評価することに役立つ可能性を示した。
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