研究課題
奨励研究
ニューロキニン1受容体の拮抗薬であるアプレピタントは、化学療法誘発悪心嘔吐の予防に対して使用されるが、がん化学療法におけるアプレピタントの制吐効果や副作用の個人差要因は明らかとなっていない。そこで本研究では、頭頸部がん患者における悪液質の進行、制吐効果および副作用に基づき、血漿中アプレピタントおよび代謝物(ND-AP)の特性を明らかにすることを目的とし、遅発性悪心の発生に血漿中の遊離体ND-AP濃度が関係している可能性があることを明らかにした。
薬物動態
本研究の目的は、頭頸部がん患者における悪液質の進行、制吐効果および副作用に基づき、血漿中アプレピタントおよび代謝物(ND-AP)の特性を明らかにすることである。催吐性の高い化学療法を受けている患者におけるアプレピタントの臨床効果を決定する因子を明らかにすることは,制吐療法の個別化に貢献する可能性がある。