本研究は、血液中のニボルマブ(商品名:オプジーボ)濃度と炎症に関連するサイトカインであるインターロイキン-6(IL-6)濃度を測定し、ニボルマブの治療効果が得られる長さとの関係性を調査した。 ニボルマブによる治療を受けた36名の患者において、半数が10ヶ月程度の治療効果を得られた。血液中のニボルマブ濃度は、その治療効果が得られる長さと関係しなかった。一方、血液中のIL-6濃度が高い患者は、ニボルマブによる治療効果が得られにくかった。これらの結果は、炎症関連サイトカインが、ニボルマブの治療効果に影響することを示唆している。
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