腹部大動脈瘤(AAA)症例における外科的治療介入前後での経胸壁心臓超音波検査(TTE)各計測指標,中心血圧検査の変化を検討することを目的とした.AAAに対する外科的治療介入を施行した14症例を対象とし,外科的治療介入前および治療後にTTEおよび中心血圧検査を施行し,得られた各計測値を比較,検討を行ったところ,術後に左室心筋重量係数および中心血圧検査各計測指標(SBP2・cSBP・AI・AIP75)が低下する傾向を認め,AAAに対する外科的治療介入が中心血圧を改善し,降圧効果を示すことが確認された.
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