肺がん領域で広く使用されている経口チロシンキナーゼ阻害薬オシメルチニブに関して、本薬剤の血中濃度と有害事象発生との相関について検討した。さらにオシメルチニブ体内動態関連遺伝子多型との関連についても検討した。26名のオシメルチニブ内服患者において、下痢、皮疹、肝機能障害と血中濃度との間に有意な相関は認められなかった。CYP3A5*3/*3患者では、*1アレル保有患者と比較しAUC0-24/D、C0/Dについてそれぞれ高い傾向にあったが有意差は認められなかった。オシメルチニブのAUC0-24/Dにおいて、ABCB1 2677G>T/A遺伝子多型間で有意差が認められた。
|