本研究ではアルブミンの質的変動とテイコプラニン(TEIC)の遊離型分率の関係性を評価することを目的とした。大分大学医学部附属病院においてTEICが投与され、通常診療目的でTDMが実施された患者を対象とし、1症例あたり最大2検体回収した。測定はTDM用の残余血清を使用する。現在37症例、58検体を回収しており、目標症例数(100例、200検体)のリクルートが完了後、アルブミンの翻訳後修飾体はエレクトロスプレーイオン化-飛行時間型質量分析計、TEICの総・遊離型濃度は高速液体クロマトグラフィーを用いて定量し、TEIC遊離型分率とアルブミンの翻訳後修飾体の割合との関係を評価する予定である。
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