研究課題/領域番号 |
21H04239
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
宇田川 さち子 金沢大学, 附属病院, 視能訓練士
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 緑内障 / 前視野緑内障 / 眼底対応視野計 / 構造と機能 / 光干渉断層計 / 視野計 |
研究成果の概要 |
網膜神経線維層欠損 (NFLD)が上下半網膜のいずれかに限局して存在する前視野緑内障(PPG)に対するRGC displacementを考慮したOCT対応視野計での上下半視野の異常検出力および異常点の頻度を検討した。上NFLD群のFPDの検出力はAUC=0.68、感度71%、特異度70%(cut off値:5点)、下NFLD群はAUC=0.86、感度84%、特異度83%(cut off値:6点)で、異常検出力に有意差はなかった(p=0.11)。上NFLD群に比べ、下NFLD群はp<1%の頻度が40%以上の点が多く、より中心が障害されやすかった。
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自由記述の分野 |
眼科学、緑内障、視野
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極早期の緑内障眼では、緑内障性構造変化の部位が限局している症例が多い。一般的に臨床で使用される視野計では、視野異常を検出できていない可能性がある。 特に視力の維持に重要な中心10以内の検査点は54点中わずか12点(約2割のみ)である。以上のことから、緑内障眼で極早期に障害されやすい構造部位と対応する視野検査点の配置を眼底対応視野計を用いて解明することを目的とした。
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