研究課題
奨励研究
これまで,家族性高コレステロール血症患について本研究での検査法の有効性を明らかにした.さらに,健常群も交え同様の検討を続け,より強固なエビデンスを作成している.心臓弁膜症や脳梗塞などのリスクも本研究の検査にて予測可能と考察し,各疾患イベントと本研究の検査法との関連性を明らかにすべく検討を進めている.区域別カルシウムスコアの臨床的有用性を明らかにした後,区域分類を人工知能を用いて自動化させることが本研究の今後の展望である.
画像情報
本研究において提案した検査法である,区域別カルシウムスコアは,低線量CTという低侵襲な検査から,心血管,脳血管疾患に対してリスク分類が可能となる.高リスク群では積極的な治療介入により重症化の抑制に,低リスク群では侵襲的な検査の省略により患者の負担軽減や医療経済効果が期待できる.区域別カルシウムスコアの解析には膨大な時間的コストがかかり,技術者の負担が大きいが,本研究の展望として期待される人工知能での解析が可能となれば,医療現場の負担を抑えて有用な情報を得ることが可能となる.