膠原病に合併するPAH (CTD-PAH) の病理学的特徴を反映したマウス肺高血圧症モデルとして、所属研究室で開発したプリスタン/低酸素(PriHx)モデルを用いて、造血・免疫系の動態を解析した。PriHxマウスの肺および脾臓では、CD11b陽性の骨髄球系細胞の増加や、PD-1陽性のCD4 T細胞の増加などの免疫学的変化が認められた。また、肺においてIL-17産生CD4 T細胞の比率が増加していることが明らかとなり、PriHxモデルの肺高血圧症病態におけるTh17細胞の関与が示唆された。プリスタン投与マウスでは、骨髄内の前駆細胞レベルにも変化が認められた。
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