当院で2016年1月以降にVADを装着し1年以上経過した44名を対象とし、術後在院日数に関与する因子を検討した。認知機能はTrail making test B(TMT)で評価した。術後在院日数には術後2・4週TMT、LVEFが関与因子として抽出された。術後TMTに時間を要する者は術後初回入院の在院日数が長期化し、術前後に腎機能が低く、脳血管障害既往のある者は、術後TMTが延長する可能性が示唆された。VAD候補患者においては認知機能に加え脳血管障害の既往、腎機能障害の有無が術後の認知機能に影響を与えることを念頭に、リハビリテーションや患者教育を進める必要が示された。
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