研究課題
奨励研究
本研究では最も跛行出現時間を延長したのは4Hzでの電気刺激(ベースライン比135%)であった。20Hzでの電気刺激はベースライン比133%であり十分な効果を得られた。電気刺激による血管内皮改善効果や血流の改善効果は報告されており、本研究でも同様の結果が得られたと思われる。本研究では20Hzでの強縮による強い筋収縮よりも、4Hzでの連続的な単収縮による収縮回数が結果に影響したと考えられる。一方、他動虚血のみでは跛行を軽減させるほどの十分な血管内皮の改善が得られなかった可能性がある。
リハビリテーション
間欠性跛行の出現により、継続した歩行訓練が困難となる末梢動脈疾患患者に対し、疼痛の軽減による歩行訓練のサポートや血管の拡張・血管新生の促進等付加効果が期待できる。末梢動脈疾患による下肢切断や動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞の予防など、長期的には健康維持による医療費の削減効果が期待できる。