研究課題
奨励研究
本研究は健康診断や血液疾患の鑑別に重要な血液検査項目である平均赤血球容積(MCV)の正確性を探る研究である。MCVは施設間差、機器間差が他の項目に比べて大きい項目であることはあまり知られていないが、今回、MCVに影響を及ぼすファクターのうち陽イオンに着目し検証を行った。採血管の種類(抗凝固剤の種類)により有意にMCVが異なることが明らかとなった。これより、採血管種類だけでなく他の検査結果(電解質Na,K,Clなど)にも影響を受けることが示唆された。
自然科学
本研究では健康診断や血液疾患の鑑別に重要な血液検査項目である平均赤血球容積(MCV)の正確性を明らかにするため、MCVに影響を及ぼすファクターのうち陽イオンについて検証を行った。MCVは一般的には経時的変動が少ない検査項目として知られているが、本研究からMCVは陽イオン濃度に依存することは明らかとなったため、結果を解釈する際にはMCVの結果だけでなく電解質(Na,K,Cl)の結果なども加味し総合的に判断する必要があることが示された。