炎症性腸疾患と診断された10代子ども達(以下、子ども達)と専門職が協働し、学校生活を送る上での出来事や対処法等の体験談についてイラストを中心にまとめた「学校生活がよりよいものになるために」(以下、冊子)を2020年度に研究者らが作成した。本研究では学校行事・治療にフォーカスをあて、子ども達と各専門職と共に改定版の作成を計画した。又、冊子の利活用について子ども達とその同級生・教諭を対象に調査を行った。その結果、他者へ伝える視点でのWSへの参加や冊子は子ども達が自らの意思で周囲に病気を公表・理解を求める際に必要となる、自身の病気に関するリテラシーを高めることへの一助となったと考えられた。
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