前立腺がん定位放射線治療では、血尿などの副作用低減のため前立腺内尿道を同定して線量を制御する必要がある。本研究ではMRIのファントム実験により撮像条件を最適化した3D-T2強調画像を用いる事で、前立腺内尿道を描出することが可能となった。従来は尿道カテーテルを挿入して画像を取得していたが、本結果からカテーテル非挿入での前立腺がん定位放射線治療の実現可能性が示唆された。また実際の放射線治療は複数日に及ぶが、その間の尿道位置の変動も重要な因子になる。本研究では、カテーテル挿入CTとカテーテル非挿入MRIでの前立腺尿道位置の日間変動を調査し、非挿入MRIで日間変動が少ないことを明らかにした。
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