研究課題/領域番号 |
21H04305
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
石橋 清成 茨城県立医療大学, 公私立大学の部局等, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歩行障害 / 脳卒中 / 歩行支援ロボット / 痙縮 / ボツリヌス療法 |
研究成果の概要 |
歩行支援ロボット(WAR)とボツリヌス療法(BTX)を併用した介入が脳卒中後の歩行障害を改善させるかを検証した.最初にWARによる歩行障害への影響を検証するため,痙縮が軽い症例1例(Case 1)に対しWAR介入を実施した.次に運動麻痺がCase 1と同程度で痙縮が強い症例1例(Case 2)に対しBTX+WAR介入を実施した.その結果,Case 1はWAR後に歩行の改善を認めたが,Case 2はBTX後に痙縮の減弱と筋活動変化を認めたのみで,WARによる改善は認めなかった. 以上より,痙縮の程度が強い脳卒中症例については,BTXを併用してもWARによる介入効果は限定的である可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
リハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後に生じる歩行障害は,患者の人生の質の低下や介護負担の増大を来す.この歩行障害の改善には,適切な運動パターンでの歩行練習を繰り返すことが重要とされ,ロボティクスの応用が進んでいる.一方で,脳卒中後に生じる痙縮が適切な運動パターンでの歩行を阻害するため,ロボティクスの使用のみでは部分的な改善に止まるとの指摘もある.そこで本研究は,歩行支援ロボット(WAR)と痙縮を抑制可能なボツリヌス療法(BTX)を併用した介入が脳卒中後の歩行障害を改善させるかを検証した. その結果,痙縮が強い症例についてはBTXを併用してもWARによる効果は限定的であり,新たな介入方法の検討が必要である可能性が示唆された.
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