本研究を1名の被験者に実施した。統計解析は対応のあるt検定を行い有意水準を5%とした。 結果、sham刺激でのペグ課題(前/後)では35/34本、MEP(潜時)(前/後)21.5±0.6/21.8±0.2 ms(p>0.05)、anodal刺激でのペグ課題(前/後)では35/36本,MEP(潜時)(前/後)21.4±0.4/21.2±0.8ms(p>0.05)であった。一方、anodal刺激直後のMEPはsham刺激直後のMEPより潜時の短縮が見られた(p<0.05)。以上のことよりtDCS(anodal)刺激はsham刺激よりもMEP(潜時)の有意な変化を一時的に誘発することが示唆された。
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