研究課題
基盤研究(A)
いわゆる「色覚異常」の人は、多くの人とは異なった色使いをすることで揶揄されて、アートの実践から遠ざかることがあった。本研究は、応募者のこれまでの色覚異常に関する研究を元に、色覚異常をもつ人が創作・鑑賞できるアートのあり方を考察することでそうした人の社会的包摂の方途をさぐるものである。
応募者のこれまでの色彩についての研究に、アートおよび色彩教育の専門家を絡めることで、「色覚異常」という少数派の社会的受容を高める研究結果や社会的効果が期待できる点で、本研究の意義は非常に大きい。また研究組織の構成や研究遂行計画もよく練られており、多彩な専門家からなるチームではあるが、着実な研究遂行が期待できる点も評価できる。