研究課題/領域番号 |
21H04352
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 博文 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 教授 (60333580)
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研究分担者 |
辻 康夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (20197685)
佐藤 宏之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任研究員 (50292743)
石原 真衣 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (50838365)
佐々木 史郎 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (70178648)
蓑島 栄紀 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (70337103)
山内 太郎 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70345049)
木村 亮介 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00453712)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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キーワード | 先住性 / アイヌ民族 / 先住民族 / 歴史文化遺産 / 先住権 |
研究実績の概要 |
本年度は、5月にハワイ大学と共催して「先住性とサスティナビリティ、レジリエンス」に関するミニシンポジウムを開催した。また1月には、「先住民文化遺産と研究倫理」をテーマとする国際シンポジウムを開催し、オーストラリア、中国、イギリス、スウェーデンからの海外招へい者を交えた議論を行っている。 加えて、先住民知識(Indigenous Knowledge)に関連する連続講義をオンラインで企画実施し、4名の海外の研究者による講演が行われている(https://gi-core.oia.hokudai.ac.jp/gsi/lectures/ online-lectures.html)。 これら連続講演で取り上げられたテーマは、(1)アメリカ合衆国における考古学の年代的・地理学的概観(アリゾナ大学ジョー・ワトキンス教授)、(2)「針葉樹林帯におけるセジマ・タービノ様式斧の拡散」(ヘルシンキ大学ミカ・ラヴェント教授)、(3)博物館展示と国家レベルの語りにおける先住民知識の統合」(オーストラリア国立大学ジルダ・アンドリュー博士)、(4)「世界先住民族権利活動の中のアイヌ民族とその現状」(オスロ大学カナコ・ウザワ博士)である。 また研究実績としての著書論文や学会発表の成果は、研究代表者が論文8本、国内発表6件、海外報告9件である。研究分担者による業績は、論文が10本、国内発表が8件である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたオーストラリアでの調査は、参加者の日程調整がうまく進まず、研究組織全員での調査の実施には至らなかった。オーストラリアの状況の調査については、オーストラリアから研究者を招へいしてシンポジウムを行い、意見交換を行なっている。
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今後の研究の推進方策 |
現状では、一部、実施できなかった研究項目もあるが、概ね研究の推進は行われており、2024年度の研究最終年度には、研究のまとめとして海外からのゲストを招いての研究集会も予定しており、研究計画通りに今後も進めていく予定である。
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