研究課題
基盤研究(A)
西アフリカ・サヘル地帯の荒廃地緑化・修復によってつくられた牧畜森林の多様な生態機能の分析ならびに地域住民の内発的な環境保全と生活・生業の両立、さらには民族紛争やテロの適切な評価、分析、実践を通じてシミュレーションによる紛争・テロ発生の予測を可能にする平和貢献モデルの構築を目指す研究である。
厳しい環境のサヘル地帯での実態調査自体に、21世紀の世界で非常に重要な課題であるアフリカの発展問題に具体的に貢献する学術的意義を有している。特に、住民の内発的な環境保全による生態系の回復と牧畜森林の創出は人口爆発による土地不足、飢餓・貧困、民族紛争・テロという負の連鎖スパイラルの転換を実現する研究として期待される。