霊長類のメタ認知のメカニズムを明らかにするために、マカクサルにwagering課題を遂行してもらった。具体的には、感覚刺激を提示して、二者択一の意思決定をさせ、その正誤に対する報酬マトリックス操作をして、ハイリスク・ハイリターンのオプションと、ローリスク・ローリターンのオプションのどちらかを選択させた。感覚刺激が、曖昧であるときに、後者のオプションを選択する頻度が増えたことから、マカクの確信度が測定できたことがわかった。意思決定の心理測定関数との関係から、確信度と意思決定が、共通の認知過程を基盤としている点と、相違点が含まれていることが分かった。
|