研究課題
基盤研究(A)
5dイリジウム酸化物を基本としたスビン・軌道モツト絶縁体近傍での電子状態に強相関電子系が創発する奇ハリティ・アナポール秩序の探索と解明を磁気トルクなど独自な検出手法を用いて行おうとする。得られた知見を銅酸化物高温超伝導体の研究へと還元しpseudo gap発生の機構、反強磁性モット絶縁相近傍における系の振る舞いの理解につなげようとする。
時間反転と空間反転を共に破るアナポール秩序状態の解明は理論的にも興味がもたれるテーマであり、本研究では5dイリジウム酸化物Sr2Ir04における新しい秩序状態の発見につながると期待される。独自技術である磁気トルク・ネマティック感受率・熱ホール効果によって検出する手法は新奇量子相のフロンティア開拓に貢献すると期待される。