研究課題
基盤研究(A)
核融合炉研究において、対向壁材料として炭素を用い、プラズマに炭素を添加ドープすることで対向壁全体に炭素を含有する再堆積層を能動的に形成しつつ、低温壁で炭素を回収する「炭素循環ポンプシステム」を形成し、プラズマ容器内に滞留する炭素量を制限しながらも、放射化が問題になる水素同位体の吸蔵量を一定値以下に抑え、低放射化と高性能プラズマ化の両立を実証する研究である。
プラズマに積極的に炭素をドープする一方で、低温壁により炭素を回収する、炭素の循環系を生成することで、プラズマの高性能化と低放射化を実現しようとするアイディアに独自性があり、粒子リサイクリング科学としても学術的意義があると考えられる。研究方法は具体的であり、遂行に必要な体制や設備も整っている。