研究課題
基盤研究(A)
活動銀河中心核(AGN)の構造・物理的性質の理解を深め、その進化や銀河形成・進化への影響を理解するために、基礎物理過程に基づいた多次元輻射磁気流体計算により応募者が提示した輻射駆動噴水構造モデルをさらに発展させる。このため、AGN近傍における磁場・ダスト進化、吸収線観測とのつながり、AGNフィードバックのモデル化等の新たな観点の取り込みを行う。
これまでの現象論的描像とは異なるアプローチとしての物理素過程に根ざす本研究の意義は高く、新たなAGN像の提示、ALMAやVLTIをはじめとした高空間分解能もしくは分光装置で取得される最先端の観測結果の解釈、さらにはマゴリアン関係の成因のような銀河の形成・進化に関連する分野にまで及ぶ成果が期待できる。