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2021 年度 実績報告書

蛍光顕微鏡を用いた宇宙生命体探査法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21H04525
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

塩谷 圭吾  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (40392815)

研究分担者 木村 駿太  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 特任助教 (60838762)
佐々木 聰  東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (70262110)
吉村 義隆  玉川大学, 農学部, 教授 (90384718)
研究期間 (年度) 2021-04-05 – 2025-03-31
キーワード蛍光顕微鏡 / 生命探査
研究実績の概要

本研究の核心をなす問いは「宇宙に生命体はいるか?それを検出して姿かたちを撮像し、特徴を調べるにはどうしたらよいか?」である。この問いに迫るため、本研究では宇宙用の蛍光顕微鏡を中心とする宇宙生命探査法を、4年間の期間内に構築する。実務の内容は、ハードウエアの開発、蛍光色素のサーベイ実験および選定を行い、また他の生命検出(識別)法と比較する。そして得られた機器を用いて生命検出法の実証試験を行う。その結果、宇宙用の蛍光顕微鏡システム及びそれを用いた生命検出法を獲得ると共に、国内外の惑星探査ミッションへの搭載提案が事実上、初めて可能となる。

地球外の現生生命の活動そのものを検出する試みは、1970年代のNASA/ヴァイキング計画が火星で行った代謝実験等にまで遡る(Biemann+1977, Oyama+1977, Levin+1977, Margulis+1979)。しかしヴァイキングでは有機物が検出限界以下であったことから、生命はいないと結論した。ところが2014年に火星ローバー(キュリオシティ)搭載の質量分析器は有機物の存在を検出した(Webster+2014, Freissinet+2015, Eigenbrode+2018)。ただし、有機物やアミノ酸等の生命関連物質は隕石中にも多量に存在するので、有機物が生命由来か隕石等の非生物由来かは分かっていない。

2021年度は蛍光色素の実験を行い実験条件の具体化を進めることができた。また蛍光顕微鏡の光学設計を行った。その結果、要求を満たす結像性能の光学設計解を得ることができた。またその光学系のサイズも具体化することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年度は蛍光色素の実験を行い実験条件の具体化を進めることができた。また蛍光顕微鏡の光学設計を行った。その結果、要求を満たす結像性能の光学設計解を得ることができた。またその光学系のサイズも具体化することができた。以上のことより、おおむね順調に進展していると判断する。

今後の研究の推進方策

2022年度においても、蛍光色素の実験を継続する。それと合せて蛍光顕微鏡光学系の製造に向けた概念設計、詳細設計を行う。蛍光顕微鏡を製作し、光学的性能を評価する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 地球外生命探査顕微鏡2022

    • 著者名/発表者名
      塩谷圭吾
    • 学会等名
      宇宙生命探査シンポジウム
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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