研究課題
基盤研究(A)
本研究は、大規模ホール・スタジアム・体育館等の大規模空間構造の被害を最小化する手段として、制振・免震技術の応用による空間構造の損傷制御効果を実大に近い架構の振動台実験によって実証・分析するものである。空間構造に代表される定型の振動特性を持たない構造形式の応答性状を最適化し、二次部材を含む被害を最小限に抑制し得る大規模空間構造物の損傷制御技術の高度化を目指している。
大規模ホール・スタジアム・体育館などの大規模空間構造が損傷を受けると避難所としての役割が果たせなくなる。制振・免震技術の応用による空間構造の損傷制御効果を実大に近い振動台で実証・分析することは意義がある。昨今増加しているデザイン性重視の不定形な屋根構造に対する数値アルゴリズムを用いた汎用的評価手法など、学術的に独創性と波及効果のある要素も含んでおり成果が期待できる。