研究課題
基盤研究(A)
応募者は、圧縮性流体力学の基礎解に着目して、衝撃波面前方に低速の流体場 (nudge) を誘起することによって波面を消失させ、背後圧力の増加を抑制する可能性を新たに見出している。この衝撃波消失現象を実験および数値解析によって実証する。さらに、能動的、受動的それぞれのアプローチから具体的な衝撃波抑制法を考案し、その原理実証および機能評価を行う。
前方流速場nudgeによる衝撃波変調~波面消失原理、ならびにこれに基づく背後圧力抑制法は極めて独創的であり、航空宇宙工学だけでなく、高速気流に関係する様々な問題解決につながる可能性を有する。また、衝撃波消失現象の実験方法、数値解析法、流れの可視化法のいずれも新たなスキームや計測手法が取り入れられており、提案原理並びに手法の学術的意義は大きい。