研究課題/領域番号 |
21H04594
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伊藤 誠 筑波大学, システム情報系, 教授 (00282343)
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研究分担者 |
平岡 敏洋 一般財団法人日本自動車研究所, 新モビ リティ研究部, 研究員 (30311749)
和田 隆広 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (30322564)
佐藤 健治 一般財団法人日本自動車研究所, 自動走行研究部, 研究員 (70868538)
齊藤 裕一 筑波大学, システム情報系, 助教 (90770470)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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キーワード | 視野障害 / 運転支援 / shared control / リスク |
研究実績の概要 |
1.「近づかない」単独の限界: 危険に近づかない運転をすることの効果を検証した。市街路走行中前方に存在する他道路ユーザに気づいた場 合レーン右に寄ったりするといった「危険に近づかない」行動を被験者にとらせた条件のもとで、周辺 への注意がどの程度変化するかを視行動の分析によって調べた。 2.「注意」単独の限界: 目・顔を頻繁に動かして周辺をよく見るなどの補償行動による歩行者等 の見落とし低減効果とその限界を運転シミュレータによる実験により調べた.具体的には,自動車対歩行者事故の発生割合が高い場面として,市街地道路における単路,交差点における道路付属物有無(信号機,横断歩道,ガードレール,植樹帯など)や他の交通参加者の有無を組み合わせ,健常高齢者のデータ取得を行った. 3.「近づかない」を促す支援:ドライバに対して,危険に「近づかない」振る舞いを促す間接型運転支援システムについて,ワークショップを実施してアイデアを練った。また、 直接的な支援と して,haptic shared controlを基盤とした手法を検討した.haptic shared controlを実現するためのドライビングシミュレータの実験環境構築を実施した.また,視野欠損,視野の大きさをリアルタイムで計測することが支援における 重要要素と位置づけ,頭部運動と眼球運動の発生タイミングからこれを同定する 手法の検討を目指し,視野と頭部眼球協調運動の発生様態の関係に関する実験を実施した.さらに、推奨速度を算出する防衛運転の考え方に基づき,自動車運転のヒヤリハットデータベースを活用して,過去のヒヤリ経験のデータから駆動できる推奨速度AIを新規に開発した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、実際の患者のデータ蓄積が行えないなど、人を対象とした実験データの収集に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
感染対策を徹底し、実験実施に伴う感染拡大のリスクを低減させることにより、スムーズな実験の遂行に努める。
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