研究課題
基盤研究(A)
機能損失が急激に増大し、医療活動が一気に困難となる被災度レベルをクリフエッジと定義し、将来の地震活動により、クリフエッジを超える可能性、また発災時にクリフエッジまでの余裕度を簡易に評価する手法を開発する。具体的には、耐震工学と救急医療学の両面から診療科毎に診療行為に必要な要素の連関図を構築し、脆弱要素に数理モデルを組み込んで、地震外力に対して診療行為の継続判断を可能とする工学的情報を提供する。
“クリフエッジ”を超える可能性や余裕度を簡易に評価できる手法の開発を目指しており、重要な課題を新たな視点で検討する研究として期待できる。医療従事者が地域医療の継続性を即時に判断することができるなど社会への波及効果が期待される。