研究課題
基盤研究(A)
本研究では、従来、抗菌作用が研究されてきた光触媒の強力な有機物分解能をウイルスの不活化に利用すること目的とし、遺伝子組み換えにより作製した新型コロナウィルスのスパイクタンパク質を含有する複合タンパク質を合成し、独自プロセスで開発した光触媒酸化膜上でのスパイクタンパク質の分解挙動の解明が計画されている。
感染の鍵となるウイルス表面のスパイクタンパク質に着目した独創的な研究で、ウイルスの不活化に必要な光触媒材料表面の要素を明らかにし、その効果を定量的に評価し検証するための手法が開拓される。本研究の成果は、将来にわたり社会に必要とされる抗ウィルス表面を持つ材料の開発を先導するものとしても期待される。