研究課題
基盤研究(A)
金属配位による超分子らせんポリカプセルの動的らせん相互変換制御によって、不斉増幅と不斉触媒反応や速度論的光学分割システムの開発を目的としている。らせんポリカプセルの合成に始まり、キラルゲスト分子の会合によるキラリティ増幅、さらには光学分割システムの構築にまでつなげ、ラセミ体の分離の速度論的評価を目指している。
らせん構造体のねじれに基づく不斉誘起は容易に想像されるものの実証することは困難であり、これに挑戦する研究提案となっている。期待される成果は、キラル化学の進展につながり、また自然界におけるキラルの起源にもつながる非常に興味深く重要なものである。