研究課題
基盤研究(A)
ヤマカガシ属ヘビの食性変化にともなって毒性ステロイド(ブファジエノライド)の源を変えたことに着目し、餌としての認識に関わる物質を同定すること、毒源の移行・蓄積に関わる因子、ブファジエノライドの生態的機能を化学、生化学、行動の視点から比較・解析し、食性進化のメカニズムを解明することを目的としている。
捕食-被食関係の多様化の過程における、嗅覚を介した動物の食性進化に関する分子レベルの研究例は殆ど無く、本研究は生物間相互作用の進化の理解に繋がる。ヤマカガシのヘビ毒をコアにして異分野の課題が集合しており、ここから何か新しいアイディアが生まれる可能性も考えられる。