研究課題
基盤研究(A)
開発した犬悪性腫瘍に対する免疫チェックポイント抗体薬が一部の個体にしか効果がないという臨床試験結果の要因と機構を問う研究である。臨床症例での腫瘍シグネチュアと抗体薬治療効果との関連を明らかにし、治療反応性を予測できるシステムを開発して、臨床試験によりその有効性を実証することで最適な免疫療法の確立を目指す研究である。
悪性で予後が悪い腫瘍である犬口腔内メラノーマはヒト粘膜型メラノーマの類似疾患として、また自然発生腫瘍動物モデルとしても重要な研究対象であり、腫瘍免疫の個体間差異の原因究明など腫瘍免疫学において高い学術的意義を持つ。免疫チェックポイント阻害剤による有効な治療法の開発など臨床応用への展開が期待できる。