• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

新規ユビキチンコードの生体内機能を読み解く

研究課題

研究課題/領域番号 21H04777
研究機関大阪大学

研究代表者

池田 史代  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (50837151)

研究期間 (年度) 2021-04-05 – 2026-03-31
キーワードユビキチン / ユビキチンリガーゼ / 複合型ユビキチンコード
研究実績の概要

本研究では、炎症性細胞内シグナル制御にカギとなるユビキチンリガーゼ複合体LUBACの構成因子、HOIL-1L分子が誘導する「新規の複合型ユビキチンコード」に着眼している。申請者らはHOIL-1L分子の予測されたユビキチンリガーゼ部位(RBR)が、「新規の複合型ユビキチンコード」を誘導することを見出したが、この新規ユビキチンコード(直鎖型とオキシエステル化型の複合型)が、in vivoでどのような役割を果たしているかは全く不明であるため、ここではHOIL-1L誘導性新規ユビキチンコードの炎症を含む生体内機能を解明することを目的としている。本年度までに、生化学的手法を用いたHOIL-1L誘導性のユビキチン修飾の特徴の解析および、HOIL-1Lリガーゼ不活型変異体を発現する細胞を用いたリガーゼ依存性の細胞内シグナル制御についての解析を進めた。さらに、申請者らがゲノム編集法を用いて作成したHOIL-1L不活型点変異マウスの病理解析も概ね順調に進んでいる。これらの成果の一部は国内外の学会において発表、概念については総説にて発表している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、本年度までにリコンビナントタンパク質を用いた生化学的解析、標的リガーゼの不活型変異体を発現した細胞を用いた細胞内シグナルの解析、ゲノム編集法を用いて作成した変異体マウスの病理解析がそれぞれ概ね順調に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

最近、本研究で着眼しているリガーゼによる新規基質のユビキチン化や新規シグナルの制御についての発表があり、これらについて追加で解析することが必要ではあるが、今後の研究推進方策としては、当初の計画通り、生化学的解析、プロテオーム解析、およびマウス個体における炎症反応の解析を進めていく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Protein and non-protein targets of ubiquitin modification2023

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Fumiyo
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology-Cell Physiology

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1152/ajpcell.00069.2023

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Linear ubiquitination in immune and neurodegenerative diseases, and beyond2022

    • 著者名/発表者名
      Tokunaga Fuminori、Ikeda Fumiyo
    • 雑誌名

      Biochemical Society Transactions

      巻: 50 ページ: 799~811

    • DOI

      10.1042/BST20211078

    • 査読あり
  • [学会発表] The linear ubiquitin chain assembly complex (LUBAC) generates heterotypic ubiquitin chains2022

    • 著者名/発表者名
      Fumiyo Ikeda
    • 学会等名
      The international symposium Ubiquitin New Frontier
    • 国際学会
  • [学会発表] 炎症性シグナルにおけるユビキチンの役割2022

    • 著者名/発表者名
      池田 史代
    • 学会等名
      第45回日本分子生物学会年会
    • 招待講演
  • [学会発表] ユビキチンシステムによる細胞死と炎症反応性シグナルの制御2022

    • 著者名/発表者名
      池田 史代
    • 学会等名
      第16回日本臨床ストレス応答学会大会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi