研究課題
基盤研究(A)
応募者は炎症性細胞内シグナル制御にカギとなるユビキチンリガーゼ複合体LUBACの構成因子、HOIL-1L 分子が新規の複合型ユビキチンコードを誘導することを見出した。この新しいユビキチン化パターン(ユビキチンコード)の生化学、細胞機能、マウス個体における機能を明らかにしようとしている研究計画である。
タンパク分解だけでなく、炎症反応などにも関わることがわかってきたユビキチン化であるが、その中で新しいユビキチン化を行う分子を見出しており、その意義は非常に興味深いものである。タンパク分解として一般性の高いユビキチン化が、独特のコードを用いることで生体中で他の様々な重要な機能を果たしていることの検証は細胞生物学的理解を一層深めることが期待される。