研究課題
基盤研究(A)
炎症性腸疾患発症のメカニズムとして、腸管の恒常性維持・腸内細菌バリア破綻に糖鎖(糖タンパク)が関与しているという仮説に基づく提案である。応募者が独自に同定したLypd8分子と、ヒトIBD症例で発見されているミスセンス変異を持つ糖転移酵素に焦点を当てた研究である。
Lypd8は応募者が発見解析してきた分子で、Muc2等と共に糖鎖付加に富むタンパク質であり、今回の提案は、それらの糖鎖構造の変化というユニークかつ独創的な視点で研究する点が評価できる。消化管上皮で高発現する糖転移酵素の欠損モデルでの予備検討からも、意欲的かつ実現性の高い研究計画である。