• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

難治性白血病の制御機構解明に基づく革新的治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21H04805
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

黒川 峰夫  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80312320)

研究期間 (年度) 2021-04-05 – 2024-03-31
キーワード難治性白血病 / EVI1 / 腫瘍免疫
研究成果の概要

本研究では難治性白血病であるEVI1高発現白血病モデルマウスにおけるCCND1およびIFN-γ経路の意義について詳細な解析を行った。EVI1高発現モデルマウスを活用した実験から、CCND1-IFN-γ-STAT1軸がT細胞の疲弊を介してEVI高発現白血病の難治性病態に寄与していることが明らかとなった。EVI1高発現白血病細胞においてはCCND1によって発現が促進されるケモカインがこの形質に関与していると考えられ、治療標的となりうるケモカインCCL2の同定にまで至った。本研究を通してEVI1高発現白血病に対する革新的な治療戦略の提唱をするための基礎的知見を得た。

自由記述の分野

血液内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々は CCND1-IFN-γ-STAT1軸の異常 が腫瘍免疫の異常を誘導しており、これがEVI1高発現白血病の治療標的となりうることを見出した。今後はIFN-γ、IFN-γ受容体、STAT1などの欠失マウスを用いて、EVI1高発現白血病をはじめとする難治性白血病における同様の腫瘍免疫の異常が広く急性骨髄性白血病の治療標的となるか検証を行う。本治療戦略が有効な白血病サブタイプの同定を行い、急性骨髄性白血病の新たな治療法の確立を目指す。本研究成果は将来的に、予後不良の難治生白血病患者に対する全く新しい治療法の開発のための基礎的知見の集積に大きく貢献するものである。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi