研究課題
基盤研究(A)
心疾患の発症や心臓組織の修復にはミトコンドリアの量と質の制御(マイトスタシス機構)が重要な役割を演じていると考え、心臓組織の応答・修復機構とその変容(病態発症)とマイトスタシス制御との連関、及び詳細な分子基盤を解明し、その制御戦略創出による応用開発を目指す研究である。
心筋細胞におけるミトコンドリア量・質の改善が、心機能の改善につながるのではないかという点に着目し、マイトスタシス機構の破綻が心疾患発症を促進するのではないかとの考えは独自性が高い。マイトスタシス制御による心臓組織の修復が可能となれば、新たな治療法開発に繋がり、その波及効果は大きい。また解析に必要な遺伝子改変マウスはすでに用意されており、直ちに研究を開始できる体制である。