研究課題/領域番号 |
21H04829
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
井上 聡 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 老化機構研究チームシステム加齢医学, 研究部長 (40251251)
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研究分担者 |
池田 和博 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (30343461)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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キーワード | ミトコンドリア / 呼吸鎖複合体 / 長寿 / 超複合体 / エネルギー代謝 |
研究実績の概要 |
超高解像度顕微鏡(STED顕微鏡)等を用いてCox7rp依存的超複合体の可視化法開発とその定量評価解析法開発を行った。また、高感度質量分析を用いたCox7rp依存的超複合体の相互作用分子群(超複合体アセンブリファクター)の解析を進めた。さらに、複合的ミトコンドリア機能アッセイを進め、ケミカルスクリーニング(HTS)による解析を行い、ミトコンドリア超複合体の構造的・構成的解析を進めた。Cox7rpの遺伝子改変マウスの臓器と臓器由来の細胞を用いた疾患分子病態解析を、筋肉、脂肪組織、肝臓等を用いて行った。ヒト由来培養細胞を用いて検証実験を行い、加齢変化にも着目した検討を進めた。一連の検討から、診断・治療法の開発に応用する方向性を探る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度として、実験も順調に進み、外部発表としてはシンポジウム等の数多くの学会発表を行った。原著論文と総説論文の出版も進み、関連投稿の準備も整ったところである。特許出願も行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
ミトコンドリアは、近年提唱された呼吸鎖超複合体を形成しながら、エネルギーを産生し、多くの細胞内代謝経路を統括する。本研究では、 Cox7rpが超複合体形成の鍵分子であることを解明した実績に基づき、超複合体における構造状態と機能の関係、制御メカニズム、疾患と寿命での役割の解明を目的に、定量評価法と小分子創薬、可視化法開発を推進する。独自のCox7rp遺伝子改変動物モデルを活用し、ヒト組織検体を用いた実証研究に発展させ、ミトコンドリア超複合体が標的臓器への作用を介して長寿シグナルに与える役割と、新たな疾患メカニズムを明らかにし、その制御に基づく新規治療法開発への応用を図る。研究は順調に推移し、主要論文の一つについては投稿間近であり、今後これらの研究をさらに発展させていく。
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