研究課題/領域番号 |
21H04849
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
福井 小紀子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (40336532)
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研究分担者 |
栄藤 稔 大阪大学, 先導的学際研究機構, 教授 (50764742)
吉内 一浩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70313153)
古徳 純一 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (70450195)
石川 孝子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (90779927)
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
野口 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60734530)
浅海 くるみ 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (90735367)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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キーワード | 看取り支援 / 工学技術 / 在宅高齢者 / AI分析 / IoT開発 |
研究実績の概要 |
本研究では、有料老人ホームの居住者と医療介護職を対象に、在宅ケア提供期間中の①療養者の身体・心理・社会面の「状態データ」、②ケア記録からの医療介護職による「介入データ」、③状態変化と問題発生という「評価データ」を経時的に集積する。状態データは「睡眠中の体動、心拍、呼吸、離床」を計測するセンシング技術(安心ひつじα)、介入と評価データは「科学的介護情報システム(Long-term careInformation system For Evidence; LIFE)および電子ケアカルテのデータを用いて収集する。この状態・介入・評価データセットをAI分析して関連性を定式化し、これを根拠とした状態毎の最適ケアを提案する「看取りケアガイド」、および「緊急受診/入院アラートシステム」を開発し、社会実装することを目的としている。 2年目となる2022年度は、前述した目的を達成するために8月より実施した本調査の実践データの集積とデータの加工・突合作業を行っている。当初の予定では、計測器を用いて身体面のデータ収集、実践データ(LIFEおよび電子ケアカルテ情報)を用いて身体・心理・社会面の収集項目を収集する予定であったが、研究対象施設にてインターネット環境が整わなかったため、計測器からのデータ収集を行うことが出来なかった。そのため、電子ケアカルテ情報から施設入居者の状態情報(バイタルサイン・薬・食事・排泄・睡眠・移動・清潔)、アウトカム情報(死亡、緊急受診・入院)を入手し、データの加工・突合作業を行った。 現在までに8か月分の電子ケアカルテ情報を入手し、アウトカムとなる死亡、緊急受診・入院の発生件数を確認した。研究実施期間終了までの発生見込み数の予測を行い、研究実施期間の適切性などを検討しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象施設内において、データの収集のために必要となるインターネット環境が整わなかったため。 研究に必要となる計測機器からのデータ収集には、インターネット環境が必要となる。研究対象施設にはもともとWi-Fi環境がなかったため、当初の計画ではiPhoneを用いたWi-Fi構築を予定していた。しかし、実際に設置テストを行ったところ、計測機器同士の過緩衝が生じることが判明したため、施設全体にあらたなWi-Fi構築が必要となった。 そのため、計測機器以外(電子ケアカルテなど)のデータ収集を行っている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究対象施設でのWi-Fi構築が整い次第、計測機器データと電子ケアカルテ情報からのデータを突合し、データ構築するためのプログラミングを行う。実測6か月後にプレ解析を行い、問題発生機序のパターン認識や異常検知を探索した上で、AI解析を見据えた「統合データ集積システム」を完成させる。そして、プレテストを繰り返し行いながら「看取りケアガイド」、および「緊急受診/入院アラートシステム」開発につなげる予定である。
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