研究課題
小児科医の監修のもと、受診者本人および保護者へ向けて、乳幼児健診結果の分析レポートを作成するシステムと、乳幼児健診結果と分析レポートを、スマー トフォンの電子生涯健康手帳(personal health record:PHR)アプリで受診者と保護者へ届けるシステムの開発を進めた。学校健診情報の取得に当たっては、これまでの紙の情報からスキャン、OCRとパンチャーを併用してデジタル構造化するという方法から、政府による学校現場での校務支援システムの導入推進やデジタル化推進と歩調を合わせて、学校現場で校務支援システム等にデジタル入力されている情報を直接取得してアナログを介さずに分析できるように改修を開始した。また、自治体向けに、乳幼児健診情報 を、他の自治体の状況と比較するなどして分析するレポート還元システムの開発を進めた。スマートフォンのPHRア プリによる保護者や本人へのデータ分析還元については、学校健診結果の提供は95自治体、乳幼児健診結果の提供は15自治体と増加している。
2: おおむね順調に進展している
令和4年度も、COVID-19の流行のため全国各地の自治体への訪問や会議が大きく制限されたが、研究概要に記したようにデジタルでの情報取得へと転換していくことにより、スムーズな疫学分析を継続して実施する目途が立った。乳幼児健診情報の分析レ ポートの還元システムの実装や多面的な疫学研究のための準備も順調に進捗している。
学校現場で校務支援システム等にデジタル入力されている情報を直接取得してアナログを介さずに分析できるような仕組みを40以上の自治体で導入していくことを目標としつつ、連接された疫学研究用のデータベースの充実を目指す。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 3件)
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