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2022 年度 実績報告書

変性リポ蛋白を含む脂質プロフィールと脳・心血管疾患の関連、その規定要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H04854
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

岡村 智教  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00324567)

研究分担者 原田 成  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10738090)
東山 綾  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20533003)
平田 あや  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20845739)
沢村 達也  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30243033)
大久保 孝義  帝京大学, 医学部, 教授 (60344652)
久保田 芳美  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60403317)
研究期間 (年度) 2021-04-05 – 2026-03-31
キーワード変性リポ蛋白 / LDLコレステロール / HDLコレステロール / 生活習慣 / 疫学研究
研究実績の概要

通常の脂質と変性リポ蛋白を組み合わせて様々な病型別の脳・心血管疾患との関連を明らかにすること、および変性リポ蛋白がどのような生活習慣要因で規定されているのかを明らかにすることが本研究の目的である。前者は主に鶴岡市のコホート研究で、後者は神戸市のコホート研究で検証予定であり、神戸の対象者は、神戸医療産業都市推進機構が実施していた生活習慣と健康の関係について解明することを目的とした「日常的な健康度を指標とした都市コホート研究:神戸トライアル(神戸研究)」(2010年度-2020年年度に実施)の参加者1,053名を母体とし、この中から新たに同意を取得して670人の参加希望者を募集した。一般脂質としては、総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の測定が行われ(LDLは計算法)、内臓脂肪測定(インピーダンス法)、頸動脈エコーによる動脈硬化の検査も実施した。変性リポ蛋白(LAB等)は精度管理に注意を払いながら凍結血清を数回の調査ごとにまとめて測定することとし、一般脂質検査等は調査ごとに外注で測定することとした。2022年度はこのうち半分(約300人)の変性脂質の測定を行う予定であったが、冬季はCovid-19感染症に対する被験者の不安が大きいため、終盤実施予定だった約100人分の検査を次年度(2023年度)に繰り越して実施した。なお2023年度は、Covid-19感染症の5類以降に伴い順調に調査が進捗した。そのため2022年度分としては計302名の測定を完了できた。変性脂質の規定要因としては、喫煙による上昇を認めたが、身体活動量、飲酒との関連はU字型であり慎重な解釈が必要と考えられた。また簡便な栄養調査でははっきりした規定要因は明確にできなかった。次年度は残りの300人の計測も完了し、サンプル数を増やした(600人超)解析が可能である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は地域での疫学研究を主体として、そこから収集したサンプルと情報を用いて疫学的検討を行うことになっていた。しかし最大規模の調査を予定していた2021年度と2022年度にCovid-19蔓延による影響を受けて調査の規模を縮小せざるを得ず、次年度以降に繰り越して実施した場合もあった。現在、遅れを取り戻すべく全体計画を修正中である。

今後の研究の推進方策

神戸と鶴岡の2フィールドに焦点を絞り、変性脂質の危険因子としての意義とその規定要因の同定を行い、当初目的の達成を図る。他のフィールドについてはCovid-19明けの状況を見ながらデータの収集を行い、同じく研究目的の達成を図る。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件)

  • [雑誌論文] Serum modified high-density lipoprotein and risk of atherosclerotic cardiovascular disease in a Japanese community-based nested case?control study2022

    • 著者名/発表者名
      Sata Mizuki、Kakino Akemi、Hirata Aya、Iida Miho、Usami Yoko、Harada Sei、Fujita Yoshiko、Kohsaka Shun、Izawa Yoshikane、Sawano Mitsuaki、Oki Koichi、Sugiyama Daisuke、Takahashi Shinichi、Takebayashi Toru、Sawamura Tatsuya、Okamura Tomonori
    • 雑誌名

      European Journal of Preventive Cardiology

      巻: 29 ページ: e193~e195

    • DOI

      10.1093/eurjpc/zwab142

    • 査読あり
  • [学会発表] Epidemiological Patient Considerations in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Tomonori Okamura
    • 学会等名
      2023 ACC/WCC - 2024 ACC - American College of Cardiology
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 動脈硬化性疾患ガイドライン2022年版を職域の脳・心血管疾患の予防に生かす2022

    • 著者名/発表者名
      岡村智教
    • 学会等名
      第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会 合同シンポジウム3
    • 招待講演
  • [学会発表] 2022年ガイドラインの概要、リスクの層別化とスクリーニング基準2022

    • 著者名/発表者名
      岡村智教
    • 学会等名
      第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会 シンポジウム10
    • 招待講演
  • [学会発表] A strategy for further wellness for all: population approach to prevent cardiovascular diseases in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Tomonori Okamura
    • 学会等名
      The 22nd International Congress of Nutrition
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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