研究課題
基盤研究(A)
生体内における細胞間の通信を模倣した分子通信の概念に基づき脳腫瘍監視制御システムを設計し、その概念実証を行う。がん細胞とその周囲の細胞の間で交換されるメッセージを外部機器を用いて収集、理解、制御することで、がん細胞の成長を監視、制御する。それを利用してがん細胞の増殖を抑える方法を開発し、その有効性を実験により確かめる。
本研究の構想はたいへん意欲的であり、新規性が高い。情報科学のみならず医学的および生命科学的に意義の大きな研究であり、その研究成果の社会的な波及効果も大きい。応募者は分子通信の先駆者であり、研究計画にも具体性がある。また、学際融合研究である点、欧州の研究者との連携による国際共同研究ネットワークを構築する点からも有意義である。