研究課題
基盤研究(A)
我が国で介護人材不足が顕在化する中、熟練者の介護スキルを理解し、非熟練者の介護スキル学習を加速することを研究目標とする。介護動作の力学的側面に着目し、介護者のモーション・表面筋電位信号・床反力・手指の圧力分布から得られる高次元特徴空間内に、低次元スキル多様体を特定し、得られた多様体をモデルとして介護スキル学習支援を行うソフトロボットの開発を通して、提案の有効性の検証を行う。
介護人材不足は喫緊の社会問題の一つともいえ、また、モデル構築も含めたロボット制御は学術的にも普遍的意義がある。逆にいえば、多くの取り組みがなされてきた難問でもある。本研究は、多次元特徴空間から低次元多様体を抽出することで問題を解決することを狙うが、このために、効果が検証された独自技術を利用する。この点で、新たなブレークスルーとなる成果が期待できる。